目的
ロード ユーティリティ(MultiLoadとFastLoad)、およびArchive/Recovery操作によって使用されるようなAMPレベルのハッシュ行再配置のバッファ サイズを決定します。このフィールドは、データが入れられたテーブルにCREATE UNIQUE INDEX SQL文でインデックスを作成する際に、USI行を再配置するために使用するバッファのサイズも決定します。
フィールド グループ
パフォーマンス
有効な設定値
- -1は、現在のシステムで行再配置のメッセージを送信するための余分なメモリ オーバーヘッドを避けるのに最適なバッファ サイズを指定します。
- 0は、現在のシステムのデフォルト バッファ サイズを指定します。
- 1~63は、キロバイト単位でバッファ サイズを指定します。この値範囲内の設定では、実際のバッファ サイズは、メモリの使用状況を向上させるためにTeradata Databaseによって内部で調整されることがあります。
- 512~65024は、バイト単位でバッファ サイズを指定します。これは、0.5~63.5キロバイトと同じです。この値範囲内の設定では、バッファ サイズは固定されてそのままの値が使用され、Teradata Databaseによって調整されることはありません。
デフォルト
デフォルトは、メッセージの効率を最適化するために約3,832バイトです。
RedistBufSizeの正確なデフォルト値を調べるには、‘help perf’DBS制御コマンドを使用して、RedistBufSizeフィールドのオンライン情報を確認してください。この情報は、最新のデフォルト値を反映するために動的に更新されています。
変更の反映
DBS制御レコードへの書き込みが行なわれた後。
使用上の注意
AMPからAMPへのデータの再配置では、メッセージのオーバーヘッドを減らすために、各行はグループ化されてからその分散先のAMPに送信されます。行は、分散先のAMPごとに1つの、分散元のAMPのバッファにグループ化されます。
特定のAMPに送信されるすべての行が、対応する1つのバッファに収集されると、単一のメッセージで分散先のAMPに送信されます。
システムにN個のAMPがある場合、各AMPには再配置データを管理するためのN個のバッファがあり、システム内の合計N2個のバッファが再配置ごとに使用されることになります。ノードあたりの再配置バッファ数にRedistBufSizeの値を乗算すると、各再配置の各ノードで使用されるシステム メモリの合計量が算出されます。例えば、特定の時間にデータをインポートするFastLoadジョブまたはMultiLoadジョブには、それぞれ別々の再配置が必要です。
例: RedistBufSize DBS制御フィールドと再配置
システムに12個のノードがあり、ノードごとに8個のAMPがあるとします。
システムには、合計で12 x 8 = 96個のAMPがあることになります。
したがって、各AMPでは、再配置ごとに96個のバッファを使用する必要があります。
AMPレベルの再配置ごとに使用されるノードあたりのメモリ量を計算するためには、まず、AMPごとのバッファ数にノードあたりのAMP数を乗算します。
96 x 8 = 768 (再配置ごとのノードあたりの再配置バッファ数)
次に、再配置バッファ数にRedistBufSize値を乗算します。
768 x 4 KB = 3,072 KBまたは3 MB (AMPレベルの再配置ごとに使用されるノードあたりのメモリ量)
再配置に使用されるメモリの大きさはシステム サイズに対応します。システムにノードまたはAMPをさらに追加すると、再配置にさらに多くのメモリが必要になります。
RedistBufferSizeパフォーマンスへの影響
システムに存在するAMPが比較的少ない場合には、サイズの大きな再配置バッファはロード パフォーマンスに対して肯定的に作用します。しかし、AMPの数が多い大規模なシステムでは、サイズの大きなバッファはメモリを大量に消費することがあります。このことは、多数のロード ジョブが同時に実行される場合に特に当てはまります。
行再配置とパフォーマンスの詳細については、<Teradata Vantage™ - データベース管理、B035-1093>を参照してください。