目的
OUTPUTコマンドは、Ferretの出力を指定したファイルまたはデフォルトのファイルSTDOUTにリダイレクトします。
構文
- TO
- Ferretは出力を新しいファイルまたはSTDOUTに転送します。
- INTO
- Ferretは出力を、fileで指定した既存のファイルまたはSTDOUTに追加書き込みします。
- OVER
- Ferretは既存のファイルまたはSTDOUTを新しいFerretの出力で上書きします。
- file
- Ferretの出力の宛先として指定されるファイル名です。
- STDOUT
- Ferretが出力を書き込むデフォルトのファイルです。
- ME
- STDOUTの同義語です。
使用上の注意
Ferretを始動するとき、診断メッセージはデフォルトでSTDOUTに書き込まれます。次の方法のいずれかでFerretの出力を転送する場合は、OUTPUTコマンドを使用できます。
- 新しいファイルにだけ書き込む。
- 既存のファイルに追加する。
- 既存のファイルを上書きする。
- コンソールの画面に表示する。
出力ファイルは、制御AMPを実行するノードに配置されています。制御AMPを実行しているノードを判断するには、Vproc ManagerユーティリティのSTATUSコマンドを使用します。制御AMPは、[Logical Configuration (論理構成)]の下に星印で示されます。
Ferretが出力をファイルに転送するとき、入力および診断メッセージすべてが、通常の宛先に加えてこの出力ファイルにも送られます。
OUTPUTコマンドにfileパラメータを含めると、Ferretは、STDOUTから転送された出力の宛先としてそのパラメータを使用します。
何もオプションを指定しないでOUTPUTコマンドを入力すると、Ferretは現在の出力ファイル(STDOUT)の名前をシステム コンソールの画面に表示します。
例: ファイルへのFerret出力のリダイレクト
次のコマンド例では、Ferretの出力を指定のファイルに転送しています。
Ferret ==> Output into /home/user1/output.file