目的
SCREENコマンドは、PDE Control GDOからのPDE構成情報の画面を表示します。この情報の一部は、variable = settingおよびWRITEコマンドを使用して変更できます。
構文
使用上の注意
- 各画面には関連する制御フィールドのグループが表示されます。変更可能なフィールドの値を変更するには、variable = settingコマンドを使用し、完全なフィールド名、または画面出力でフィールドの横に表示される英数字識別子を使用してそのフィールドを識別します。英数字識別子のないフィールドは変更しないでください。
- フィールドの値を変更するスクリプトでは、英数字識別子ではなく、完全な変数名を使用する必要があります。
- 画面名を入力せずにscreenコマンドだけを入力すると、現在の画面(最近表示した画面)が再表示されます。
SCREEN DBS
関数
DBS画面には、障害時にデータベース ソフトウェアが対応するための制御パラメータの設定が表示されます。
例: SCREEN DBS出力
>screen dbs (0) Minimum Node Action: Clique-Down (1) Minimum Nodes Per Clique: 1 (2) FSG cache Percent: 90 (3) Clique Failure: Clique-Down (4) Cylinder Read: On (5) Restart After DAPowerFail: On (6) Cylinder Read Ageing Threshold: 0 (7) Maximum Fatal AMPs: 0 (7) TIM FSG cache Percent 50
制御フィールド
DBS画面には、以下の制御フィールドがあります。
設定 | 説明 |
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Minimum Node Action(最小ノード アクション) | クリーク内のノード数が[Minimum Nodes Per Clique(クリークあたり最小ノード数)]フィールドの値より少なくなった場合に実行する処理を指定する。
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Minimum Nodes Per Clique(クリークあたり最小ノード数) | クリークが動作するのに必要なノード数を指定する。(アクティブでないホット スタンバイ ノードは考慮されません)。Teradata Databaseの開始時に、クリークにあるノード数がこの数より少ない場合には、Minimum Node Action(最小ノード アクション)設定に指定されている処理が実施されます。 Minimum Nodes Per Clique(クリークあたり最小ノード数)は、すべてのノードが正しく実行されているクリークには影響しません。これには、「単一ノード クリーク」(AMPなしのチャネル ノードなど)も含まれます。これらのクリークに対しては、[Minimum Nodes Per Clique(クリークあたり最小ノード数)]設定に関係なく、[Minimum Node Action(最小ノード アクション)]に指定されている処理は実施されません。
この値を変更した場合、Teradata Databaseが再始動するまで変更内容は反映されません。 Teradata Databaseの始動時に、システムでは各クリークに必要な最小ノード数を、クリークのvproc数、ノード数、および使用可能なメモリ サイズに基づいて決定する。システムにサイズが異なるクリークが含まれている場合は、各クリークの最小ノード要件を決定し、そのうちの最大の値をシステムのすべてのクリークに対する最小ノード要件とみなします。
Minimum Nodes Per Clique(クリークあたり最小ノード数)の値の選択には、パフォーマンスとシステムの可用性の間のトレードオフが伴います。クリーク内の1つ以上のノードに障害が発生した場合、そのノードに割り当てられていたAMPは、クリーク内の残りのノードに移行します。一部のノードが他のノードよりvprocを多く処理する場合、システム パフォーマンスが低下する可能性があります。 Minimum Nodes Per Clique(クリークあたり最小ノード数)の値を設定すると、ここからは、部分的に無効になったクリークを完全に利用不可能とみなした方がシステムにとって効率的、というポイントを定義でき、Teradataのフォールバック ロジックで問題に対応することができます。フォールバックでシステムを実行する場合、一部の機能が制限されるため、この設定の適切な値を選択するときには注意が必要です。 |
FSG Cache Percent(FSGキャッシュ パーセント) | データベース ファイル セグメント キャッシュに使用可能なメモリの割合を指定します。使用可能なメモリとは、ユーティリティとTeradata Databaseプログラムの実行に必要なメモリ以外のメモリです。 この値を変更した場合、Teradata Databaseが再始動するまで変更内容は反映されません。 値をゼロに設定すると、FSGキャッシュ パーセントがTeradataのデフォルト(システム構成によって異なる場合がある)にリセットされます。この設定を無効にすることはできません。
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TIM FSG Cache Percent(TIM FSGキャッシュ パーセント) | FSGキャッシュの割合としてホット シリンダ キャッシュのサイズを指定する。 このフィールドが表示されるのは、Teradata Intelligent Memory機能をサポートしているプラットフォームだけです。
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Clique Failure(クリーク障害時の処理) | クリークのダウン時の処理を指定する。
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Cylinder Read(シリンダ読み取り) | 1つのシリンダ上のデータ ブロックの大部分を最小限の回数のI/O操作で読み取ることにより、全テーブル スキャン操作を効率的に実行できる。 1つのセクターは、アドレス可能なディスク記憶装置の最小単位です。Teradata Databaseファイル システムでは、論理シリンダを構成するために固定数のセクターがグループ化されます。各シリンダには、いくつかのデータ ブロックが含まれています。データ ブロックは、単一のデータベース テーブルの行を格納し、シリンダ内の連続したいくつかのセクターにまたがります。単一のデータ ブロックは、Teradata Databaseファイル システムI/Oの最小単位です。読み取るデータ ブロックすべてで、ディスクI/O操作が発生します。 単一のシリンダ上のデータ ブロックの大部分で、通常、単一のテーブルの行を格納します。シリンダ読み取りを使用すると、ファイル システムでは1回のI/Oで1つのシリンダから複数のデータ ブロックを読み取ることができます。完全なテーブルをスキャンする必要があるデータベース操作の場合、これは、このテーブルのすべてのデータ ブロックに対して別々のI/Oを実行するよりも効率的なデータの読み取り方法です。
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Restart After DAPowerFail(DAPowerFail後の再始動) | ディスク アレイのAC電源障害後にTeradata Databaseを再始動するかどうかを選択できます。
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Cylinder Read Ageing Threshold(シリンダ読み取りエージングしきい値) | シリンダ読み取りでロードされるセグメントに使用されるFSGキャッシュの最大量(MB)を指定する。値0はTeradataのデフォルトを表わし、大きいシリンダを使用するシステムでは96MB、小さいシリンダを使用するシステムでは16MBです。 |
Maximum Fatal AMPs(FATAL AMPの最大数) | Teradata Databaseが再始動しなくなるFATAL AMPの最大数を指定する。 デフォルト値は0で、この場合、FATAL AMPが存在する場合でもデータベースは再始動が可能です。これは主に、フォールバック保護を備えたシステム向けです。フォールバック保護のないシステムの場合でも、FATAL AMP上の行にアクセスする問合わせでなければ、AMPオフライン時に完了できる場合もあります。 重要なテーブルのあるサイトでフォールバック保護を利用しない場合、この値を1に設定することで、FATAL AMPが発生した問題が解決するまで、データベースの再始動を阻止できます。FATAL AMPでの実行状態におけるその他の保護としては、この値が1に設定されている時に、Minimum Node ActionおよびClique Failureを DBS-DOWNに設定してください。 |
SCREEN DEBUG
関数
Debug(デバッグ)画面は、PDEおよびTeradata Databaseの内部デバッグのために使用する。
例: SCREEN DEBUG出力
> scr debug (0) Start DBS: On (1) Break Stop: Off (2) Start With Logons: All (3) Start With Debug: Off (4) Save Dumps: Off (5) Snapshot Crash: Off (6) Maximum Dumps: 5 (7) Start PrgTraces: Off (8) Restart Dump Type: Selective (9) UDF Debugging: Off
制御フィールド
Debug(デバッグ)画面には、以下の制御フィールドがあります。
設定 | 説明 |
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Start DBS(DBSの始動) | PDE始動時にTeradata Databaseを自動的に始動するかどうかを設定する。
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Break Stop(中断時停止) | 致命的なエラーが発生した場合にTeradata Databaseを自動的に再始動するか、またはシステム デバッガが接続されるまで停止するかを制御する。
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Start With Logons(ログオン時の始動) | ログオンを使用可能にするかどうかを制御する。 次の値が適用されます。
この設定を変更した場合、変更内容は次回にTeradata Databaseを再始動した後に反映されます。Start With Logons(ログオン時の始動)コマンドは、データベース ウィンドウのSupervisor(スーパーバイザー)ウィンドウから発行しても同じ効果が得られます。ただし、その場合にはデータベースを再始動する必要はありません。詳細は、データベース ウィンドウ(xdbw)を参照してください。
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Start With Debug(デバッグ時の始動) | システム デバッガーの接続が完了するまでのデータベース ソフトウェアの始動を設定する。
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Save Dumps(ダンプの保存) | データベース ダンプがデータベースにロードされるかどうかを指定する。 次の値が適用されます。
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Snapshot Crash(スナップショット クラッシュ) | スナップショット ダンプ後にTeradata Databaseの実行を続けるかどうかを指定する。
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Maximum Dumps | ノードごとに適用され、データベース ダンプに対してのみ有効。保存されるクラッシュ ダンプの最大数を制御する。値を-1に指定した場合、システムはダンプ ディレクトリのあるディスクに格納できる数のダンプを保存する。 デフォルトは5です。このフィールドを0に設定すると、データベース ダンプが無効になります。 |
Start PrgTraces(PrgTracesの始動) | PrgTracesをファイルに保存するかどうかを指定する。
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Restart Dump Type(ダンプ タイプの再始動) | データベースの致命的なエラーで実行するメモリ ダンプの種類を指定します。種類は以下の2つです。
Selectiveダンプは小さいため、より短時間で収集できます。このため、Teradata Databaseを早期に再始動できます。 |
UDF Debugging(UDFデバッグ) | Teradata Databaseでデバッグ セッションを許可する。Teradata Database内で実行されるUDFおよび外部ストアド プロシージャをデバッグするには、Teradataから提供されるデバッガを使用する必要があります。 Teradataでは、C/C++およびJava向けのコマンドラインおよびEclipse (Studio)プラグイン デバッガを提供しています。これらのデバッガの詳細については、<Teradata Vantage™ SQL外部ルーチン プログラミング、B035-1147>のUDF用のC/C++コマンドライン デバッグ、C/C++ UDF用Teradata DebuggerおよびJava UDFのTeradata Debuggerを参照してください。 デフォルトはOff。 |
SCREEN RSS
関数
Teradata Databaseのリソース使用状況(ResUsage)統計は、リソース サンプリング サブシステム(RSS)によって収集されます。これらの統計は、データベース内の専用のテーブルに記録されます。
RSS画面では、ResUsageデータ ロギングの頻度を指定できます。
例: SCREEN RSS出力
>screen RSS (0) Node Logging Rate: 600 sec RSS Table Logging Enable (1) SPMA : On (2) IPMA : Off (3) SCPU: Off (4) SVPR : On (5) IVPR : Off (6) SLDV: On (7) SHST: Off (8) SPDSK: On (9) SVDSK: On (A) SAWT: On (B) SPS : On (C) SMHM : Off RSS Summary Mode Enable Summarize SPMA: Off Summarize IPMA : Off (D) Summarize SCPU : Off (E) Summarize SVPR: Off (F) Summarize IVPR : Off (G) Summarize SLDV : Off (H) Summarize SHST: Off (I) Summarize SPDSK: Off (J) Summarize SVDSK: Off (K) Summarize SAWT: Off Summarize SPS : Off (L) Summarize SMHM : off
制御フィールド
RSS画面には、以下の制御フィールドがあります。
設定 | 説明 |
---|---|
Node Logging Rate(ノード情報ロギング頻度) | 統計のデータベースへの書き込み間隔(秒数)。 デフォルトは600です。 |
RSS Table Logging Enable (RSSテーブル ロギングの使用可能化) | 各種のResUsageテーブルに対するロギングを有効化するかどうかを制御する。 デフォルトでロギングが有効になっているのはSPMAテーブルだけである。 |
RSS Summary Mode Enable (RSSサマリー モードの使用可能化) | いずれかのResUsageテーブルについてロギングを有効化すると、ロギング期間ごとに複数行のリソース使用状況データが書き込まれる。要約モードを使用すると、RSSではロギング エンティティごとに1行格納する代わりに、各ノードでの種類ごとに1行の要約を格納するため、ロギング期間ごとに収集されるデータの量が減少する。 例えば、通常のロギングがSCPUテーブルについて有効化されている場合、ロギング期間ごとに、すべてのCPUに関する統計を格納した別個の行が書き込まれる。サマリー モードを有効化すると、ノードのCPU数には関係なく、各ノードについて1行のみが書き込まれる。その単一行には、ノードのすべてのCPUに関するサマリー データが含まれている。 同様に、通常のロギングがSVPRテーブルについて有効化されている場合、個々のすべてのvprocについて別個の行が書き込まれる。このテーブルについてサマリー モードを有効化すると、vprocの種類(AMP、PE、およびその他)ごとに1行が書き込まれる。 テーブルに対してRSSサマリー モードを有効にするには、RSS Table Loggingも有効化する必要があります。
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使用上の注意
- ResUsageレポートを実行するためには、ロギング頻度を選択し、ロギングのための適切なテーブルを有効にしておく必要があります。
- 英数字識別子のないフィールドは変更しないでください。
- RSSは、毎時0分にログ期間を時計に合わせます。したがって、3600秒(1時間)をこれらの値で割り切ることができなければなりません。RSSのロギングの頻度として有効な値は以下のとおりです: 0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 8, 9, 10, 12, 15, 16, 18, 20, 24, 25, 30, 36, 40, 45, 48, 50, 60, 72, 75, 80, 90, 100, 120, 144, 150, 180, 200, 225, 240, 300, 360, 400, 450, 600, 720, 900, 1200, 1800, 3600。
- ResUsageテーブルの詳細および各テーブルに格納される情報のタイプについては、<Teradata Vantage™リソース使用状況マクロとテーブル、B035-1099>を参照してください。
SCREEN VERSION
関数
Versions(バージョン)画面には、実行中のPDEおよびデータベース システム ソフトウェアのバージョン番号が表示されます。 この画面の入力フィールドでは、システムで実行されるソフトウェアの別のバージョンを指定することができますが、その値は次回システムを再始動したときにシステムに反映されます。
例: SCREEN VERSION出力
以下は、Screen Versionコマンド出力の例です:
Running PDE: 14.00.00.00 (0) Desired PDE: Running DBS: 14.00.00.00 (1) Desired DBS: Running RSG: (2) Desired RSG: Running TGTW: 14.00.00.00 (3) Desired TGTW: Running TCHN: (4) Desired TCHN: Running TDGSS: 14.00.00.00 (5) Desired TDGSS: Running PDEGPL: 14.00.00.00 Desired PDEGPL:
制御フィールド
Versions(バージョン)画面には、以下の制御フィールドがあります。
設定 | 説明 |
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Running PDE | 現在実行中のTeradata並列データベース拡張機能のバージョン |
Running DBS | 現在実行中のTeradata Databaseのバージョン |
Running TGTW | 現在実行中のTeradata Gatewayソフトウェアのバージョン |
Running TCHN | 現在実行中のTeradata Channelソフトウェアのバージョン |
Running RSG | 現在実行中のTeradata Relay Services Gatewayソフトウェアのバージョン。 |
Running TDGSS | 現在実行中のTeradata Database Generic Security Servicesソフトウェアのバージョン |
Running PDEGPL | 現在実行中のTeradata並列データベース拡張機能のGNU General Public Licenseのバージョン |
Desired PDE | このフィールドをインストール済みのPDEバージョンに変更すると、次回Teradata Databaseを再始動したときにそのバージョンが実行される。 |
Desired DBS | このフィールドをインストール済みのTeradata Databaseバージョンに変更すると、次回Teradata Databaseを再始動したときにそのバージョンが実行される。 |
Desired TGTW | このフィールドをインストール済みのTGTWバージョンに変更すると、次回Teradata Databaseを再始動したときにそのバージョンが実行される。 |
Desired TCHN | このフィールドをインストール済みのTCHNバージョンに変更すると、次回Teradata Databaseを再始動したときにそのバージョンが実行される。 |
Desired RSG | このフィールドをインストール済みのRSGバージョンに変更すると、次回Teradata Databaseを再始動したときにそのバージョンが実行される。 |
Desired TDGSS | このフィールドをインストール済みのTDGSSバージョンに変更すると、次回Teradata Databaseを再始動したときにそのバージョンが実行される。 |
Desired PDEGPL | 次回Teradata Databaseを再始動したときに実行されるインストール済みのPDEGPLバージョンを示す。 Desired PDEが異なるバージョンに設定されると、CTLツールはDesired PDEGPLをそれと同じバージョンに自動的に設定します。
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