Loadオペレータの必須および任意の属性値を宣言するためには、Teradata PTのDEFINE OPERATOR文で属性定義リスト構文を使用します。
構文規則:
構文要素 | 説明 |
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AccountId = 'acctId' | 特定のユーザー名に関連するアカウントを指定する任意の属性。 この属性を省略すると、デフォルトでデータベースの直接所有者のアカウントIDが設定されます。 |
BufferSize = KBytes | 出力バッファのサイズをKB単位で指定する任意の属性。Loadパーセルを"データベース"に送信するために使用します。 出力バッファ サイズとLoadテーブル内の行のサイズによって、データベースに送信する各パーセルの最大行数が決まります。 大きなバッファ サイズを指定すると、各パーセルに格納できるデータが増えるため、処理のオーバーヘッドを軽減できます。 有効値は1~16384です。ただし、16384を指定した場合、実際のバッファ サイズは16775552バイトとなるため、16MBより少なくなります。 1未満の値を指定すると、エラー メッセージが表示され、ジョブが終了されます。 オペレータがTeradata Database 16.00以降と通信している場合、デフォルトのバッファ サイズは1024KBです。 オペレータが16.00よりも前のバージョンのTeradata Databaseと通信している場合、デフォルトのバッファ サイズは64KBです。 指定可能な最大のバッファ サイズは、通常、16384KBです。値はデータベースへの接続時に検証されます。 バッファ サイズに最大値を超える値を指定した場合、オペレータはその値を指定可能な最大サイズまで減らします。 |
CheckpointRowCount - ’option’ | チェックポイントで送信された行の出力を有効または無効にするようにLoadオペレータに指示する任意選択の属性。 有効な値は次のとおりです。
この属性は、TPTスクリプトモードでのみ使用できます。 |
ConnectString = 'connectionString' | 接続文字列を指定する任意選択の属性。この接続文字列はCLIに渡され、CLIが接続文字列を検証します。 接続文字列の詳細については、<Teradata® Call-Level Interface Version 2リファレンス - ワークステーション接続システム, B035-2418>を参照してください。 TPTの接続文字列機能は、z/OS以外のすべてのプラットフォームで利用できます。
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DataEncryption = ‘option’ | SQLリクエスト、応答、およびデータを暗号化して完全なセキュリティを可能にする任意選択の属性。 有効な値は次のとおりです。
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DateForm = 'option' | Loadオペレータ ジョブのDATEデータ型を指定する任意の属性。 有効な値は次のとおりです。
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DropErrorTable = ’option’ | ロード ジョブの正常終了時に、エラー テーブルを削除するかどうか(エラー テーブルが空であっても)を指定する任意選択の属性。 有効な値は次のとおりです。
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DropLogTable = ’option’ | ロード ジョブの正常終了時に再起動ログ テーブルを削除するかどうかを指定する任意選択の属性。 有効な値は次のとおりです。
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ErrorLimit =errorLimit | Loadオペレータ ジョブを終了するまでにエラー テーブルのいずれかに格納できるレコードの概数を指定する任意の属性。 ErrorLimitには0より大きい値を指定する必要があります。 無効な値を指定すると、Loadオペレータはジョブを終了します。 デフォルトでは、ErrorLimit値は無制限です。 ErrorLimit値はLoadオペレータの各インスタンスに適用されます。 |
ErrorTable1 = 'errorTable1Name' | 第1エラー テーブルの名前を指定する任意の属性。 ErrorTable1には、次の理由で拒否されたレコードを格納します:
以上のエラーは、Loadオペレータ ジョブの取得フェーズで常に発生します。 ErrorTable1には、新しいテーブル名を指定する必要があります。 一時停止したLoadオペレータ ジョブを再始動する場合を除き、既存のテーブル名と重複する名前は使用しないでください。 ErrorTable1のデフォルトの名前はttname_ETです。 詳細については、ErrorTable1およびエラー テーブルの自動生成を参照してください。 |
ErrorTable2 = 'errorTable2Name' | 第2エラー テーブルの名前を指定する任意の属性。 ErrorTable2には、固有プライマリ インデックスに関する制約に違反したレコードを格納します。 このエラーは、Loadオペレータ ジョブの適用フェーズで発生します。 ErrorTable2には、新しいテーブル名を指定する必要があります。 Loadオペレータ ジョブを再始動する場合を除き、既存のテーブル名と重複する名前は使用しないでください。 ErrorTable2のデフォルトの名前はttname_UVです。 詳細については、ErrorTable2およびエラー テーブルの自動生成を参照してください。 |
LogonMech = ‘string’ | 使用するログオン メカニズムを指定する任意の属性。 認証方式によってはこの属性の指定が必須になる場合があります。
属性が8バイトを超えると、ジョブが終了されます。 LogonMechの指定要件については、<Teradata® Parallel Transporterユーザー ガイド, B035-2445>の「ログオン セキュリティ」を参照してください。 |
LogonMechData = ‘data’ | 追加のログオン メカニズム データを転送する任意の属性。 外部認証方式によってはこの属性の指定が必須になります。
LogonMechDataの指定要件については、<Teradata® Parallel Transporterユーザー ガイド, B035-2445>の「ログオン セキュリティ」を参照してください。 |
LogSQL = 'option' | 対象ジョブのSQLの中でログに記録する数を制御する任意選択の属性。 有効な値は次のいずれかです。
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LogTable = 'logTableName' | ジョブを再始動するためのチェックポイント情報が格納される再起動ログ テーブルの名前を指定する任意選択の属性。 新しいジョブを実行する場合、新しいテーブル名には、既存のテーブル名とは異なる名前を指定してください。 これにより、Loadオペレータは新しい再始動ログ テーブルを作成します。 一時停止したジョブを再始動する場合、再始動ログ テーブルが存在する必要があります。Loadオペレータは最後のチェックポイントからジョブを再始動します。 再始動したジョブでは、引き続き既存の再始動ログ テーブルを使用します。 ジョブが正常に完了すると、オペレータは再始動ログ テーブルを削除します。 再始動ログ テーブルの指定に失敗すると、ジョブが終了されます。 再起動ログ テーブルで必要とされる権限は次のとおりです。
ユーザーは、さらに、再始動ログ テーブルを格納するデータベースに対してのDROP権限とCREATE権限を持っている必要があります。 Loadオペレータは再始動ログ テーブルを自動的に保守します。 再始動ログ テーブルに少しでも手が加えられると、再始動機能は無効になります。 再始動ログ テーブルの名前を完全修飾しない場合、再始動ログ テーブルはユーザーのデフォルト(ログオン)のデータベースに作成されます。 WorkingDatabase属性を使用する場合は、再始動ログ テーブルをデフォルト(ログオン時)のデータベース内に置く予定であっても、再始動ログ テーブルの名前を完全修飾する必要があります。 |
MaxSessions = maxSessions | ログオンするセッションの最大数を指定する任意の属性。 MaxSessionsには、1以上の値を指定する必要があります。1未満の値を指定すると、ジョブが終了されます。 デフォルトは、使用可能なAMPごとに1セッションです。最大値は、使用可能なAMP数を超えることはできません。 |
MinSessions = minSessions | Loadオペレータ ジョブを継続するために最低限必要な最小セッション数を指定する任意の属性。 MinSessionsには、1以上およびLoadオペレータの最大セッション数以下の値を指定する必要があります。 1(デフォルト)未満の値を指定すると、ジョブが終了されます。 |
NotifyExit = 'inmodName' | _dynamnという名前のエントリ ポイントを持つユーザー定義の通知出口ルーチンの名前を指定する任意の属性。 値を指定しない場合、次のデフォルト名が使用されます。
独自の通知出口ルーチンを指定する方法については、非推奨の構文を参照してください。 |
NotifyExitIsDLL = 'option' | 通知出口ルーチンをDLL(共有ライブラリ)として構築するかどうかを指定する任意の属性(z/OSシステムの場合のみ)。有効な値は、次のとおりです。
他の値を指定すると、ジョブが終了します。 。 |
NotifyLevel = ' notifyLevel ' | 特定のイベントをレポートするレベルを指定する任意の属性。 有効な値は次のとおりです。
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NotifyMethod = 'notifyMethod' | イベントをレポートするためのメソッドを指定する任意の属性。メソッド:
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NotifyString = 'notifyString' | システム ログに送られるすべてのメッセージの先頭に付加するユーザー定義文字列を指定する任意の属性。 この文字列は、ユーザー定義の通知出口ルーチンにも送られます。 文字列の最大長は次のとおりです。
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PauseAcq = 'option' | 取得フェーズの完了後にLoadオペレータ ジョブを一時停止するか、そのまま適用フェーズに移行するかを指定する任意の属性。有効値は次のいずれかです:
その他の値を指定すると、ジョブが終了されます。 PauseAcq属性値を指定しないと、Loadオペレータは取得フェーズが完了しても、一時停止せずに適用フェーズに移行します。 その結果、取得フェーズでデータベースに送信された全行がAMP上のターゲット テーブルに挿入されます。 |
PrivateLogName = 'logName' | Teradata PT Loggerによってパブリック ログ内部に保持されるログの名前を指定する任意の属性。 プライベート ログには、オペレータによる出力がすべて記録されます。 プライベート ログは、tlogviewコマンドを次のように使用すると表示できます。ここで、jobIdはTeradata PTのジョブ名を、privateLogNameはオペレータのPrivateLogName属性の値を示します。 tlogview -j jobid -f privatelogname プライベート ログを指定しない場合、出力はすべてパブリック ログに格納されます。 デフォルトでは、診断トレース メッセージは生成されません。 診断トレース メッセージは、ユーザーがTraceLevel属性に有効な値を設定している場合にのみ生成されます。 tlogviewコマンドの詳細については、Teradata PTユーティリティのコマンドを参照してください。 |
QueryBandSessInfo = ’queryBandExpression’ | ジョブ セッションの期間のクエリー バンドを指定する任意選択の属性。 queryBandExpressionは、セミコロンで区切られ、セミコロンで終了する、名前=値ペアのセットです。 ユーザーは、下記の例のようなクエリー バンド式を定義します。 ‘org=Finance;load=daily;location=west;’ QueryBandSessInfoは、ARRAY属性として指定することもできます。 クエリー バンド式の作成規則については、Teradata Vantage™ - SQLデータ定義言語-構文規則および例, B035-1144およびTeradata Vantage™ - SQLデータ定義言語 - 詳細トピック, B035-1184を参照してください。 QueryBandSessInfo属性の値は、Loadオペレータのプライベート ログに表示されます。 QueryBandSessInfo属性の使用には、以下のルールが適用されます。
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RoleName = 'role name' | データベース環境にセキュリティを実装する任意の属性。オペレータの先頭には、"SET ROLE"の値が付加されます。構文は、次のようにデータベースに送信されます。 SET ROLE <role name>; 例: SET ROLE All; "SET ROLE"コマンドの使用の詳細については、<Teradata Vantage™ - SQLデータ定義言語-構文規則および例, B035-1144>を参照してください。 VARCHAR ARRAYを使用すると、複数の値を指定できます。以下に例を示します。 VARCHAR ARRAY RoleName = ['role name1', 'role name2'], オペレータは、セッションが接続された後、メイン コントロール セッションと補助SQLセッションのデータベースにリクエストを送信します。 データベースはFastLoadプロトコル セッションでのリクエスト送信を許可していないので、オペレータはFastLoadプロトコル セッションでリクエストを送信しません。
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TargetTable = 'targetTableName' | クライアント システムからデータを受信するLoadターゲット テーブルの名前を指定する必須の属性。 ターゲット テーブルは、Loadジョブを実行する前にすでにデータベースに存在し、セカンダリ インデックスや結合インデックスが定義されていない空の状態である必要があります。 一時停止したLoadオペレータのジョブを再始動する場合を除き、既存のテーブル名は指定できません。 NoPIとして定義されたターゲット テーブルの場合は、ターゲット テーブルが空でなければならないという制限は適用されません。 |
VARCHAR TASMFASTFAIL = 'value' | FASTFAIL機能を有効にする任意選択の属性。 有効な値は次のとおりです。
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TenacityHours = hours | データベースで最大数のロード/アンロード操作がすでに実行されている場合、Loadオペレータが継続的にログオンを試行する時間数を指定する任意の属性。 デフォルト値は4時間です。 Tenacity機能を有効にするためには、hoursに1以上を指定する必要があります。 0を指定すると、Tenacity機能は無効になります。 0未満の値を指定すると、Loadジョブが終了されます。 |
TenacitySleep = minutes | データベース上で最大数のロード/エクスポート操作がすでに実行されている場合、Loadオペレータがログオンを再試行するまでに一時停止する分数を指定する任意の属性。 分数には1以上の値を指定する必要があります。1未満の値を指定すると、Loadオペレータはエラー メッセージを返してジョブを終了します。デフォルトは6分です。 |
TdpId = 'dbcName' | Loadオペレータ ジョブのデータベース マシン(非メインフレーム プラットフォーム)またはTDP (メインフレーム プラットフォーム)の名前を指定する任意の属性。 dbcNameは、最大256文字まで指定でき、ドメイン サーバー名を1つ指定できます。 TdpId属性に対して値を指定しない場合、オペレータは、システム管理者がユーザー用に設定したデフォルトのTdpIdを使用します。 メインフレームでは、1文字のTdpIdがサポートされます。 1文字だけを指定すると、TDPで始まる4文字のTdpIdの略語とみなされます。
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TimeZoneSessInfo = 'timeZoneValue' | オペレータのジョブ セッションの期間にデフォルトのタイムゾーンの変位を変更できるようにする任意選択の属性。 この属性の値を指定すると、オペレータはSET TIME ZONE <timeZoneValue>; SQLリクエストを作成します。 オペレータは、セッションが接続された後、メイン コントロールと補助SQLセッションのデータベースにリクエストを送信します。 データベースはFastLoadプロトコル セッションでのリクエスト送信を許可していないので、オペレータはFastLoadプロトコル セッションでリクエストを送信しません。 以下に例を示します。
SET TIME ZONE SQLについて詳しくは、Teradata Vantage™ - SQLデータ定義言語-構文規則および例, B035-1144を参照してください。 |
TraceLevel = 'level' | オペレータの各インスタンスによってパブリック ログ(PrivateLogName属性で指定されている場合はプライベート ログ)に書き込まれる診断メッセージの種類を指定する任意の属性。 診断トレース機能は、ログ ファイルで詳細な情報を提供するため、問題の追跡や診断に役立ちます。 トレース レベルは次の通り
VARCHAR ARRAYを使用すると、複数の値を指定できます。以下に例を示します。 VARCHAR TraceLevel = 'CLI' VARCHAR TraceLevel = 'OPER' VARCHAR ARRAY TraceLevel = [ 'CLI' ] VARCHAR ARRAY TraceLevel = [ 'CLI', 'OPER' ] TraceLevel属性は、診断を支援するためにのみ指定します。 この属性によって得られる追加情報の量と種類は、ニーズの変化に合わせてリリースごとに変わります。
です。 |
TransformGroup = 'transformgroupname' | Teradata複合データ型(CDT)のアクティブな変換の変更をサポートする任意選択の属性。この値は<udt name> <transform group name>であり、オペレータが、ハードコードされた文字列"SET TRANSFORM GROUP FOR TYPE "を先頭に付加します。RDBMSに送信される構文は次のとおりです。SET TRANSFORM GROUP FOR TYPE <udt name> <transform group name>; 例えば、次のように指定します。
"SET TRANSFORM GROUP FOR TYPE JSON CHARACTER SET LATIN TD_JSON_VARCHAR;" VARCHAR ARRAYを使用すると、複数の値を指定できます。以下に例を示します。
VARCHAR ARRAY TransformGroup = ['JSON CHARACTER SET LATIN TD_JSON_VARCHAR', 'ST_GEOMETRY TD_GEO_VARCHAR'], メイン制御セッションが接続されると、オペレータはそのセッションでデータベースにリクエストを送信します。 データベースでは補助SQLセッションは不要であるため、オペレータは補助SQLセッションではリクエストを送信しません。 データベースはFastLoadプロトコル セッションでのリクエスト送信を許可していないので、オペレータはFastLoadプロトコル セッションでリクエストを送信しません。
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TreatDBSRestartAsFatal = ' option ' | データベースの再起動時にジョブを終了するかどうかをオペレータに指示する任意選択の属性。 TreatDBSRestartAsFatalの値は次のいずれかです。
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UnicodePassThrough = 'value' | Unicode Pass Through機能を有効または無効にするようにオペレータに指示する任意選択の属性。 有効な値は次のいずれかです。
TPTジョブがUTF8またはUTF16のセッション文字セットを使用している場合、UnicodePassThrough属性を’On’に設定すると、オペレータはUnicodeパスを使用して文字を読み込むことができます。
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UserName = 'userId' | データベースのユーザー名を指定する属性。 一部の外部認証ログオン方式は、この属性の使用に対応していません。UserNameの指定要件の詳細については、<Teradata® Parallel Transporterユーザー ガイド, B035-2445>の「ログオン セキュリティ」を参照してください。
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UserPassword = 'password' | ユーザー名に関連するパスワードを指定する属性。 一部の外部認証ログオン方式は、この属性の使用に対応していません。UserPasswordの指定要件の詳細については、<Teradata® Parallel Transporterユーザー ガイド, B035-2445>の「ログオン セキュリティ」を参照してください。
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WildcardInsert = ‘option’ | テーブル定義に基づいてINSERT文を作成する任意選択の属性。 列にユーザー定義型(UDT)が含まれる場合、この属性を使用すると、テーブル内の列をすべてロードできます。 有効な値は次のとおりです。
この属性をYesに設定しても、完全にサポートされた有効なINSERT文がすでに存在する場合はエラーとなります。 有効なtableNameはTargetTable属性で使用されているテーブルの名前に一致し、指定するDML文では次のように最後の空白以外の文字はセミコロンです。 INS[ERT] [INTO] <tablename> ; |
WorkingDatabase = 'databaseName' | ログオン データベース以外のデータベースをデフォルト データベースとして指定する任意の属性。 この属性で指定されたデータベース名は、2つのSQLセッションを接続した直後にオペレータによって送られるSQL DATABASE文で使用されます。 WorkingDatabaseが指定されない場合、修飾されていないすべてのテーブル名において、ログオンしたユーザーに関連付けられたデフォルト データベースがWorkingDatabaseとみなされます。 |