INITIATE PARTITION ANALYSIS - Teradata Database - Teradata Vantage NewSQL Engine

Teradata Vantage™ SQLデータ操作言語

Product
Teradata Database
Teradata Vantage NewSQL Engine
Release Number
16.20
Published
2019年3月
Language
日本語
Last Update
2019-10-29
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B035-1146
Product Category
Software
Teradata Vantage

目的

パーティション式の推奨事項を作成するため該当するワークロードを分析します。

INITIATE PARTITION ANALYSISでは、対象ワークロードで1つまたは複数のテーブルのパーティション化による可能性のあるパフォーマンスのメリットも考慮します。存在する場合は、結果の推奨事項は、指定した問合わせキャプチャ データベース(QCD)のPartitionRecommendationsテーブルに格納されます。

QCD、パーティション式分析、およびパーティション テーブルおよび結合インデックスに関する詳細は、以下を参照してください。
  • <Teradata Vantage™ SQLデータ定義言語 - 詳細トピック、B035-1184>の「CREATE TABLE(インデックスの定義句)」
  • INITIATE INDEX ANALYSIS
  • Teradata Vantage™ SQLリクエストおよびトランザクション処理、B035-1142
  • Teradata Vantage™ - データベースの設計、B035-1094
  • Teradata® Index Wizardユーザー ガイド、B035-2506

必要な権限

データベースQCD_nameの各テーブルに次の権限が必要です。
  • PartitionRecommendationsに対するINSERTおよびSELECT権限
  • RangePartExprに対するINSERT権限

構文



構文要素

ON table_name
ON database_name.table_name
ON user_name.table_name
パーティション化推奨事項で考慮が必要な一連のテーブル名(カンマ区切り)を指定します。
リストには、すでにパーティション式があるものを含めて、各テーブルを混在させることができます。
テーブル名のセットを指定しない場合は、デフォルトで現在パーティションがないワークロードで参照されるすべてのテーブルが分析されます。
対象のワークロードで分析できるテーブルの最大数は、1,024です。
FOR workload_name
問合わせが分析対象であるワークロードの名前を指定します。
IN QCD_name
指定したワークロードを含み、結果の行パーティション推奨事項が格納されるQCDの名前を指定します。
result_name_tag
パーティション式推奨事項セットに割当てる固有名を指定します。
QCD_nameのこの名前の下にパーティション分析の結果が格納されます。
TIME LIMIT = elapsed_time
このパーティション式分析が完了するために必要な最大経過時間(分)を指定します。
デフォルト値は、時間制限なしです。
指定値の許容範囲は、1から2880分(最大48時間)です。
パーティション式分析が指定時間制限内に完了しない場合は、システムによりタスクが停止され、指定時間が経過した時点で見つかった最良の推奨事項が維持されます。
elapsed_timeの値は整数値で指定する必要があります。
指定した時間制限は近似値にすぎないことに注意してください。実行中のパーティション式分析タスクでは、時間制限を超過したかどうかを一定時間ごとにチェックするからです。

ANSIへの準拠

INITIATE PARTITION ANALYSISは、ANSI SQL:2011規格のTeradata拡張機能です。

呼び出し

通常は、Teradata Index Wizardユーティリティを使用して呼び出されます。

INITIATE PARTITION ANALYSISについて

INITIATE PARTITION ANALYSISでは、現在定義されているパーティション式の削除を推奨しません。指定table_nameリストに行パーティション テーブルが含まれている場合、既存のパーティション式の変更を検討し、変更を推奨する場合があります。

パーティション式の推奨事項セット(存在する場合)は、指定したワークロードですべてのリクエストの合計コストを最小化するものです。INITIATE PARTITION ANALYSISで作成された推奨事項は、通常INTEGERまたはDATE列に単純RANGE_N関数を含みます。パーティション化の継承性質のため、合計のワークロードコストが削減された場合でさえも、INITIATE PARTITION ANALYSISによる推奨事項に続く、1つまたは複数の個別リクエストのパフォーマンスが低下する可能性があります。

パーティション式の分析プロセスは、 QCDテーブルPartitionRecommendationsの最終推奨事項を格納します。PartitionRecommendationsとその列の定義について詳しくは、< Teradata Vantage™ SQLリクエストおよびトランザクション処理、B035-1142>を参照してください。INITIATE PARTITION ANALYSISは、推奨事項により影響を受ける各ワークロード リクエストに対して、このテーブルに個別の行を格納します。

定義済みワークロードのサイズと複雑さにより、INITIATE PARTITION ANALYSISリクエストで実行される処理では、リソースを大量に消費することがあります。これは、候補パーティション式の異なるセットで最適化ルーチンを繰り返す呼び出す処理で、パーシング エンジンでCPUの使用率が高くなるからです。このため、実働システムではなく、テスト システムでパーティション式分析を実行する必要があります。

パーティション分析およびマルチレベル パーティション化

INITIATE PARTITION ANALYSISは、マルチレベル パーティション化または列パーティション化を推奨しません。ただし、パーティション式の複数の推奨事項をレポートする分析に対しては、場合によっては推奨事項の一部またはすべてを結合して、(列パーティション化を併用、または併用せずに)マルチレベル パーティション化を作成することを考慮する必要があります。

マクロでサポートされないINITIATE PARTITION ANALYSIS

INITIATE PARTITION ANALYSISリクエストを、マクロから指定してはいけません。INITIATE PARTITION ANALYSISリクエストが含まれるマクロを実行すると、Teradata Databaseはそのリクエストをアボートし、エラーを返します。

例: すべてのテーブルのパーティション分析

次の例では、ワークロードのすべてのテーブルに対するパーティション式の推奨事項を考慮します。したがってON句を指定しません。

     INITIATE PARTITION ANALYSIS
     FOR myworkload
     IN myqcd
     AS myppirecs;

ここで次のSELECTリクエストを使用して、このパーティション分析から推奨されるパーティション式を検討できます。

     SELECT tablename, expressiontext
     FROM qcd.partitionrecommendations
     WHERE resultnametag = 'myppirecs';

例: 特定のテーブルのパーティション分析

次の例では、ワークロード内の指定したテーブルに対するパーティション式の推奨事項を考慮します。したがってON句が指定されます。

     INITIATE PARTITION ANALYSIS
     ON tab1, tab2
     FOR myworkload 
     IN myqcd
     AS myppitabrecs;

例: 時間制限付きのパーティション分析

次の例では、パーティション式分析に5分の時間制限を設定します。

     INITIATE PARTITION ANALYSIS
     FOR myworkload
     IN myqcd
     AS myfastanalysis
     TIME LIMIT = 5;