CREATE、GIVE、DROPを使用すると、特定のデータベースまたはユーザーの固定領域を他のデータベースまたはユーザーに譲渡できます。これはユーザーDBCが直接所有者ではない場合、固定領域を子の子から元のユーザーDBCに譲渡する場合に特に便利です。データベースやユーザーを削除する方法については、データベースまたはユーザーの削除を参照してください。GIVE文を使用してデータベースやユーザーの所有権を譲渡する方法については、GIVE文を使用した所有権の譲渡を参照してください。
例えば、以下の階層を考えてみます。
さらに、以下を想定します。
- Fは、MAXPERMが10、MAXSPOOLが50、およびMAXTEMPが25です。
- Eは、MAXPERMが10、MAXSPOOLが20、およびMAXTEMPが15です。
Eの固定領域を増やすには、以下のようにします。
- Fが所有する領域から、MAXPERMが5の一時データベースXを作成します。
CREATE DATABASE X FROM F AS PERM = 5 ;
デフォルトでは、新しいデータベースを所有データベースと同じスプール領域および一時領域に割り当てるため、XのMAXSPOOLはデフォルトで50を取り、XのMAXTEMPはデフォルトで25を取ります。XのPERM割り当ては、所有データベースの領域から取られるため、FのMAXPERMは5に下がります。
- GIVE文を使用して所有権を譲渡し、XをEに与えます。
GIVE X TO E;
- 次の文でXを削除します。
DROP DATABASE X;
これにより、EのMAXPERMが15に増加します。
EのMAXSPOOLおよびMAXTEMPは、それぞれ20および15のまま変更されません。