複数のデータベース、Unityサーバー、またはホスト グループにそれぞれ異なるパスワードを使用してログオンする必要のあるユーザーは、tdpidによってパスワードの保管/取得を行なうことができます。便宜上、それぞれのtdpidのユーザー名も保管可能です。
以降のログオン時に、ユーザーはTdpidと必要な置換構文を入力し、そのtdpidのユーザー名とパスワードを呼び出します。 例は以下のとおりです。
- Teradataクライアント システムにログオンし、コマンド プロンプトを取得します。
- TDSys1およびTDSys2システム用のユーザー名とパスワードを保管するためにクライアントでtdwalletツールを実行します。Windowsクライアント用の例を以下に示します。
- 最初のシステム、TDSys1用のユーザー名およびパスワードを追加するコマンドを入力する。
C:\Documents and Settings\joe>tdwallet add username_for_TDSys1 add password_for_TDSys1
ユーザーWalletにアクセスするためのパスワードまたはパス フレーズがまだ設定されていない場合は、Teradata Walletのソフトウェアは最初に必要なアクセス用パスワードまたはパス フレーズのプロンプトを出します。プロンプトが出たら、Walletへのアクセス用のパスワードまたはパス フレーズを入力します。NOTICE: No password has been established for this wallet. Enter desired wallet password: password (not displayed) Reenter desired wallet password: password (not displayed) Wallet password established. Remember your password.
- システムは、プロンプトでusername_for_TDSys1およびpassword_for_TDSys1の値を求める。プロンプトが出たら、TDSys1用のユーザー名とパスワードを入力する。以下に例を示す。
Enter desired value for the item named "username_for_TDSys1":
- 2つ目のシステム、すなわちTDSys2用のユーザー名およびパスワードを追加する。
C:\Documents and Settings\joe>tdwallet add username_for_TDSys2 add password_for_TDSys2
- プロンプトが出たら、TDSys2システムのユーザー名とパスワードを入力する。
- 2つのシステムの保管されたユーザー名とパスワードを、システムへのアクセスに使用する認証メカニズムにリンクさせる文字列を追加する。以下に例を示す。
C:\Documents and Settings\joe>tdwallet add com.teradata.TD2
ユーザー名とパスワードの各セットは、ただ1つの認証メカニズムと関連付けることができます。 - プロンプトが出たら、ログオン列の中で指定されているtdpid、例えばTDSys1を、そのtdpid用に保管されているパスワードへリンクさせる置換文字列構文を入力する。
$tdwallet(password_for_$(tdpid))
- 最初のシステム、TDSys1用のユーザー名およびパスワードを追加するコマンドを入力する。