常時FastLoadおよびMultiLoadが使用できるAMPワーカー タスク(AWT)を組み合わせた数を指定します。このフィールドを指定すると、より多くのFastLoad、MultiLoad、およびFastExportタスク(ジョブ)を同時に実行できます。また、AWTの使用率に制限を設定し、AWTリソースが過度に消費されたり、使い尽くされたりしないようにします。
- MaxLoadAWTが0に設定されている場合、同時に実行できるロード ユーティリティの数は完全にMaxLoadTasksフィールドによって制御されます。この場合、MaxLoadTasksは、同時に実行できるFastLoad、MutiLoad、およびFastExportジョブの数を組み合わせた最大数を指定します。
- MaxLoadAWTが0より大きい整数に設定されている場合、MaxLoadTasksは、FastLoadジョブとMutiLoadジョブを組み合わせた数にのみ適用されますが、この数はMaxLoadAWTの設定によっても制限されます。この場合、実行できるFastExportジョブの数は常に、60から現在実行中のFastLoadジョブとMultiLoadジョブを組み合わせた数を差し引いた数です。
フィールド グループ
一般
有効な設定値
MaxLoadAWTをゼロ以外の値に設定する場合は、5以上の値にする必要があります。この場合、少なくとも1つのFastLoadジョブと1つのMultiLoadジョブを同時に実行することができます。
許可される最大値は、AMPあたりAWT合計の60%です。デフォルトでは、各AMP vprocごとに開始されるAWTの最大数は80であるため、MaxLoadAWTの最大値は48です。
デフォルト
0
変更の反映
DBS制御レコードへの書き込みが行なわれた後。
使用上の注意
小さいロード ジョブが多数ある場合は特に、FastLoadではなくMultiLoadを使用することを検討してください。一般的に、MultiLoadの方がFastLoadに比べてジョブあたりのAWT消費量が少なくて済みます。
- MaxLoadAWTが0の場合(デフォルト)
- MaxLoadTasksには0から15の整数を設定できます。
- MaxLoadTasksフィールドは、同時に実行できるFastLoad、MutiLoad、およびFastExportジョブの数を組み合わせた最大数を指定します。
- システムは、同時に実行できるロード ユーティリティの数を制限する際に、使用可能なAWTの数を考慮しません。
- MaxLoadAWTが0より大きい場合
- MaxLoadTasksには0から30の整数を設定できます。
- MaxLoadTasksフィールドは、同時に実行できるFastLoadジョブとMutiLoadジョブを組み合わせた最大数を設定します。MaxLoadTasksは、実行できるFastExportジョブの数を直接には制限しません。
- 同時に実行できるFastLoadジョブとMultiLoadジョブを組み合わせた数は、MaxLoadTasksフィールドとMaxLoadAWTフィールドの両方の値によって制限されます。どちらかの制限値に達すると、制限要因が少なくなるまで、それ以上のFastLoadジョブまたはMultiLoadジョブを開始することはできません。
- 同時に実行できる任意のタイプのロード ユーティリティ ジョブ(FastLoad、MultiLoad、またはFastExport)の最大数は60です。したがって、実行できるFastExportの数はいつの時点でも、60から実行中のFastLoadジョブとMultiLoadジョブの合計数を差し引いた数になります。
例えば、現在実行中のFastLoadジョブとMultiLoadジョブの合計が29の場合、開始できるFastExportジョブの数は、MaxLoadAWTおよびMaxLoadTasksの設定に関係なく31 (60 - 29)となります。
- MaxLoadAWTが0より大きい値に設定されている場合、MaxLoadTasksが15未満の場合にのみ0にリセットできます。
ロード ユーティリティは、戦術的問合わせやDSS問合わせなどの他のシステム作業とシステム リソースを共有するため、ロード ユーティリティ ジョブの数を制限することにより、他の作業で使用できる十分なシステム リソースを確保することができます。
AWTについて
AMP Worker Tasks (AWT)は、Vantageの作業リクエストに対応するための専用のプロセスです。Teradataシステム初期化時に、各AMP vprocに対して固定数のAWTが事前に割り当てられています。各AWTはTeradataシステムに到着する作業リクエストを探し、リクエストを処理すると、別のリクエストを探します。AWTは、どの作業タイプのリクエストも処理することができます。
FastLoadおよびMultiLoadが必要とするAWTの数は、それぞれのジョブの実行につれて変化します。ジョブの初期のフェーズの方が、後期よりも多くのAWTを必要とします。Vantageはアクティブなジョブに必要なAWTの合計数を動的に計算し、AWTが使用可能になると、さらなるジョブの開始を許可します。MaxLoadAWTが0より大きい場合、MaxLoadAWTの制限値に到達すると、MaxLoadTasksの設定に関係なく、新規のFastLoadジョブおよびMultiLoadジョブは拒否されます。したがって、FastLoadジョブおよびMultiLoadジョブは、MaxLoadTasksの制限値に達する前に拒否される場合があります。
例えば、FastLoadおよびMultiLoadは、実行のさまざまなフェーズでさまざまな数のAWTを必要とします。次のテーブルは、各段階で使用されるAWTの数を示しています。
ロード ユーティリティと段階 | 必要なAWTの数 |
---|---|
FastLoad:ロード | 3 |
FastLoad:ロード終了 | 1 |
MultiLoad:取得 | 2 |
MultiLoad:適用 | ターゲット テーブルあたり1 |
- ロード フェーズでは16個のFastLoad
16個の同時ロード タスク
48のAWTを使用中: (16 x 3)
- ロード フェーズでは9個のFastLoad、ロード終了フェーズでは21個のFastLoad
30個の同時ロード タスク
48のAWTを使用中: (9 x 3) + (21 x 1)
- 取得フェーズでは24個のMultiLoad
24個の同時ロード タスク
48のAWTを使用中: 24 x 2
- 取得フェーズでは5個のMultiLoad、適用フェーズでは25個のMultiLoad
30個の同時ロード タスク
35のAWTを使用中: (5 X 2) + (25 x 1)
- ロード フェーズでは6個のFastLoad、取得フェーズでは15個のMultiLoad
21個の同時ロード タスク
48のAWTを使用中: (6 x 3) + (15 x 2)
関連情報
詳細情報 | 参照先 |
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Loadユーティリティ(MultiLoad、FastLoad、FastExport、およびTeradata Parallel Transporter) |
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