MaxLoadAWT - Advanced SQL Engine - Teradata Database

Teradata Vantage™ - データベース ユーティリティ

Product
Advanced SQL Engine
Teradata Database
Release Number
17.10
Published
2021年7月
Language
日本語
Last Update
2021-09-23
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B035-1102
Product Category
Software
Teradata Vantage

常時FastLoadおよびMultiLoadが使用できるAMPワーカー タスク(AWT)を組み合わせた数を指定します。このフィールドを指定すると、より多くのFastLoad、MultiLoad、およびFastExportタスク(ジョブ)を同時に実行できます。また、AWTの使用率に制限を設定し、AWTリソースが過度に消費されたり、使い尽くされたりしないようにします。

また、このフィールドは、MaxLoadTasksフィールドの機能における"スイッチ"としての役割も果たします。
  • MaxLoadAWTが0に設定されている場合、同時に実行できるロード ユーティリティの数は完全にMaxLoadTasksフィールドによって制御されます。この場合、MaxLoadTasksは、同時に実行できるFastLoad、MutiLoad、およびFastExportジョブの数を組み合わせた最大数を指定します。
  • MaxLoadAWTが0より大きい整数に設定されている場合、MaxLoadTasksは、FastLoadジョブとMutiLoadジョブを組み合わせた数にのみ適用されますが、この数はMaxLoadAWTの設定によっても制限されます。この場合、実行できるFastExportジョブの数は常に、60から現在実行中のFastLoadジョブとMultiLoadジョブを組み合わせた数を差し引いた数です。
ロード ユーティリティの並列性に対して、Teradata Viewpointワークロード管理ポートレットに設定されたスロットル ルールは、MaxLoadAWTの設定を上書きします。

フィールド グループ

一般

有効な設定値

MaxLoadAWTをゼロ以外の値に設定する場合は、5以上の値にする必要があります。この場合、少なくとも1つのFastLoadジョブと1つのMultiLoadジョブを同時に実行することができます。

許可される最大値は、AMPあたりAWT合計の60%です。デフォルトでは、各AMP vprocごとに開始されるAWTの最大数は80であるため、MaxLoadAWTの最大値は48です。

デフォルト

0

変更の反映

DBS制御レコードへの書き込みが行なわれた後。

使用上の注意

小さいロード ジョブが多数ある場合は特に、FastLoadではなくMultiLoadを使用することを検討してください。一般的に、MultiLoadの方がFastLoadに比べてジョブあたりのAWT消費量が少なくて済みます。

MaxLoadAWTフィールドとMaxLoadTasksフィールドは連携して、同時に実行できるロード ユーティリティの数を制限します。
  • MaxLoadAWTが0の場合(デフォルト)
    • MaxLoadTasksには0から15の整数を設定できます。
    • MaxLoadTasksフィールドは、同時に実行できるFastLoad、MutiLoad、およびFastExportジョブの数を組み合わせた最大数を指定します。
    • システムは、同時に実行できるロード ユーティリティの数を制限する際に、使用可能なAWTの数を考慮しません。
  • MaxLoadAWTが0より大きい場合
    • MaxLoadTasksには0から30の整数を設定できます。
    • MaxLoadTasksフィールドは、同時に実行できるFastLoadジョブとMutiLoadジョブを組み合わせた最大数を設定します。MaxLoadTasksは、実行できるFastExportジョブの数を直接には制限しません。
    • 同時に実行できるFastLoadジョブとMultiLoadジョブを組み合わせた数は、MaxLoadTasksフィールドとMaxLoadAWTフィールドの両方の値によって制限されます。どちらかの制限値に達すると、制限要因が少なくなるまで、それ以上のFastLoadジョブまたはMultiLoadジョブを開始することはできません。
    • 同時に実行できる任意のタイプのロード ユーティリティ ジョブ(FastLoad、MultiLoad、またはFastExport)の最大数は60です。したがって、実行できるFastExportの数はいつの時点でも、60から実行中のFastLoadジョブとMultiLoadジョブの合計数を差し引いた数になります。

      例えば、現在実行中のFastLoadジョブとMultiLoadジョブの合計が29の場合、開始できるFastExportジョブの数は、MaxLoadAWTおよびMaxLoadTasksの設定に関係なく31 (60 - 29)となります。

    • MaxLoadAWTが0より大きい値に設定されている場合、MaxLoadTasksが15未満の場合にのみ0にリセットできます。

ロード ユーティリティは、戦術的問合わせやDSS問合わせなどの他のシステム作業とシステム リソースを共有するため、ロード ユーティリティ ジョブの数を制限することにより、他の作業で使用できる十分なシステム リソースを確保することができます。

AWTについて

AMP Worker Tasks (AWT)は、Vantageの作業リクエストに対応するための専用のプロセスです。Teradataシステム初期化時に、各AMP vprocに対して固定数のAWTが事前に割り当てられています。各AWTはTeradataシステムに到着する作業リクエストを探し、リクエストを処理すると、別のリクエストを探します。AWTは、どの作業タイプのリクエストも処理することができます。

FastLoadおよびMultiLoadが必要とするAWTの数は、それぞれのジョブの実行につれて変化します。ジョブの初期のフェーズの方が、後期よりも多くのAWTを必要とします。Vantageはアクティブなジョブに必要なAWTの合計数を動的に計算し、AWTが使用可能になると、さらなるジョブの開始を許可します。MaxLoadAWTが0より大きい場合、MaxLoadAWTの制限値に到達すると、MaxLoadTasksの設定に関係なく、新規のFastLoadジョブおよびMultiLoadジョブは拒否されます。したがって、FastLoadジョブおよびMultiLoadジョブは、MaxLoadTasksの制限値に達する前に拒否される場合があります。

例えば、FastLoadおよびMultiLoadは、実行のさまざまなフェーズでさまざまな数のAWTを必要とします。次のテーブルは、各段階で使用されるAWTの数を示しています。

ロード ユーティリティと段階 必要なAWTの数
FastLoad:ロード 3
FastLoad:ロード終了 1
MultiLoad:取得 2
MultiLoad:適用 ターゲット テーブルあたり1
MaxLoadAWT = 48、MaxLoadTasks = 30であるとします。以下に、ロード ユーティリティ ジョブの許可される組み合わせをいくつか示します。各組み合わせの制限条件は太字で示しています。
  • ロード フェーズでは16個のFastLoad

    16個の同時ロード タスク

    48のAWTを使用中: (16 x 3)

  • ロード フェーズでは9個のFastLoad、ロード終了フェーズでは21個のFastLoad

    30個の同時ロード タスク

    48のAWTを使用中: (9 x 3) + (21 x 1)

  • 取得フェーズでは24個のMultiLoad

    24個の同時ロード タスク

    48のAWTを使用中: 24 x 2

  • 取得フェーズでは5個のMultiLoad、適用フェーズでは25個のMultiLoad

    30個の同時ロード タスク

    35のAWTを使用中: (5 X 2) + (25 x 1)

  • ロード フェーズでは6個のFastLoad、取得フェーズでは15個のMultiLoad

    21個の同時ロード タスク

    48のAWTを使用中: (6 x 3) + (15 x 2)

関連情報

詳細情報 参照先
Loadユーティリティ(MultiLoad、FastLoad、FastExport、およびTeradata Parallel Transporter)
  • Teradata® MultiLoadリファレンス、B035-2409
  • Teradata® FastLoadリファレンス、B035-2411
  • Teradata® FastExportリファレンス、B035-2410
  • Teradata® Parallel Transporterユーザー ガイド、B035-2445