Tbl.allocCtx()がクラス オブジェクトをバイナリ ストリームにシリアライズして、そのための記憶域を割り当てられるようにするには、JavaのテーブルUDFが中間データを保持するのに使用するクラスは、java.io.Serializableインターフェースを実装している必要があります(クラスはシリアル化できる必要があります)。(クラスがシリアライズ可能であること。)シリアライズされるバイナリ ストリームのサイズにより、割り当てられる中間記憶域のサイズが決まります。サイズは、オブジェクトのデータがすべて入れられる大きさである必要があります。
Javaでは、シリアライズ可能なクラスにより、デフォルトのメソッドであるwriteObject(java.io.ObjectOutputStreamの出力)とreadObject(java.io.ObjectInputStreamの入力)がカスタマイズされた実装でオーバーライトされます。このようなクラスのオブジェクトは、シリアライズ中に自動的にwriteObject()を呼び出し、シリアライズの解除中にreadObject()を呼び出します。
JavaのUDFテーブルが中間データの保持に使用するオブジェクトにオブジェクト型フィールドがある場合、そのUDFはTbl.allocCtx()を呼び出す前にそれらのフィールドをNULL以外の値に初期化する必要があります。この処理を行なう方法の1つは、writeObject()メソッドを実装してフィールドにNULLが無いかをチェックし、必要に応じて初期化することです。
同様に、オブジェクトに配列型フィールドがある場合、UDFは、Tbl.allocCtx()を呼び出す前に、配列自体および配列の各要素をNULL以外の値に初期設定する必要があります。